医師のマッチング制度

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医師のマッチング制度、医師臨床研修マッチング(研修医マッチング)は、医師免許をもらって臨床研修を受けようとするいわゆる研修医と、臨床研修を行う研修病院の研修プログラムを研修医と病院側の希望を踏まえ、一定の規則に従って、コンピューターによって組み合わせを決める制度のことです。
この制度の特徴は、研修医は無料で参加することができますが、参加自体は任意となっていること、それから、マッチング結果には必ず従わなくてはいけないこと、希望にそぐわない組み合わせは生じないことなどとなっています。
その結果、第1希望の病院に行けたのはおよそ75%、第2希望がおよそ10%、第3希望以下がおよそ10%と、多くが希望に沿った形になっているという数字が出ています。

この医師臨床研修マッチングは、専門分野だけでなく、初期診療も含めた総合的な診療能力の習得を目的としたもので、2年間の臨床研修が義務化されました。
それまではいわゆる医局に所属して研修を受ける形でしたが、給料が少ないなどの問題で研修中にアルバイトをする研修医がたくさんいたようです。
しかし、新制度ではアルバイトは禁止されています。

それまで研修先を選ぶことのできなかった研修医が、自分の希望にあった研修先を選べるようになったというのが大きなメリットといえます。
自分の希望にあっていればそれだけやりがいも高くなるはずですから、それが医療の質の向上につながるのならば、良いことだといえます。

ただし、その一方でさまざまな問題も浮上してきています。
まず、研修医の希望に応じた形になることによって、都心部の教育体制が整った病院に研修医が集中してしまったことです。
つまり、一定の病院にばかり研修医が行くことになり、地方の病院や体制が整わない病院には研修医が少ない、あるいは来なくなるという事態になってしまったのです。
医師不足が叫ばれていますが、病院によっては研修医を確保できず、さらに医師不足が進むこともあるようです。

旧態依然とした医局の体制が崩れたという意味では、メリットも多いといわれる医師臨床研修マッチングですが、その一方でこのようにさまざまな問題が出てきているのが実際のところです。
今後はこのような状況を加味しながら、医師にとっても患者にとっても、医療全体においても良い形に改善されていくことを望まれそうです。

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