医師の労働時間

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高給の仕事として名高い医師ですが、その労働時間や仕事内容を考えると、一概にそうともいえない、という意見も多くあります。
確かに、月給として考えると医師の報酬は高く、他の職種と比べてもダントツに高給の仕事といえます。
ただ、その労働時間や拘束時間はそれに比例するかのように長く、仕事内容もハードで、過酷とも言える勤務を行っている医師も少なくないのです。

例えば、平均で見ても、病院に勤務する医師の勤務時間は週平均で60時間近くに上るといわれています。
労働基準法で決められている労働時間は週40時間ですから、大幅にそのランクを超えていることがわかります。
もちろん医療の現場では、その時の治療の経過や手術の経過などによって、「時間が来たからお仕事終わり」とはいかないのも事実です。
決まった労働時間を大幅に超えて治療にあたっている医師たちが多いのもうなずけます。
こうして考えると、「医師イコール高給取りのおいしい仕事」という規定概念もだいぶ見直す必要がありそうです。

実際、特に家族の世話と仕事を両立させなければならない女性医師などにとっては、通常の常勤医師の仕事はあまりに厳しく、勤務が続かないケースが多々存在しています。
こうしたケースでは、医療の現場から一旦遠のかざるをえなくなってしまったり、拘束時間の少ない非常勤医師として働くことを選ぶ人が多いようです。
このあまりに厳しい医師の労働時間の実態は、医療費を極限までカットしようとしてきた国の政策にも起因しているといえます。
特に地方では慢性的な医師不足と言われ、医師のなり手がいない実態が浮き彫りになってきていますが、こうした過酷な労働条件は大きな原因の一つと言えるでしょう。
医師の数が足りず、その不足をカバーするために勤務中の医師たちが通常の労働時間を大幅に超えて働く…という悪循環になってしまうわけです。

こうした医師の過酷な労働状態を放置してしまうと、夜勤明けの状態でメスを握ることなどにより医療問題にもつながる恐れもあり、患者にも直接の影響が及ぶことにもなりかねません。
医療の分野で、医師の負担を軽くするための労働条件の改善、労働時間の短縮が早急に求められているのは当然と言えるでしょう。

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